京都アニメーション放火事件で、殺人などの罪で起訴されていた青葉真司(あおば しんじ)被告・45歳の裁判が始まりました。
36人が死亡、32人が重軽傷、青葉真司容疑者自身も全身に93%の火傷を負い“救命は難しい”といわれていた事件。
京都アニメーション事件から4年、現在の青葉真司容疑者の姿から、今後の公判についてまとめました。
青葉真司容疑者 火傷の跡残る現在の姿は
36人が死亡、32人が重軽傷、青葉真司容疑者自身も全身に93%の火傷を負い “予測死亡率は97.45% 救命は難しい”といわれていました。
そんな青葉真司容疑者の主治医・上田敬博教授(51)は、鳥取大学医学部附属病院で “火傷のスペシャリスト” と呼ばれる人物です。
上田敬博教授は、
犠牲になられた方とご家族、被害に合われたかとそのご家族のために “死に逃げ” させてはいけない。
その思いが強く、青葉真司容疑者を “絶対死なせちゃいけない” との思いで全力を尽くしてくれました。
人生に対して自暴自棄になっていたといわれる、青葉真司容疑者ですが、2022年11月の転院時には、
「他人の私を、全力で治そうとする人がいるとは思わなかった」
と語っていたそうです。
青葉真司容疑者には、命を救ってもらい、生存していることに意味を見いだし、自分の犯した罪をしっかりと反省してほしいです。
青葉真司容疑者 裁判始まる「問われる責任能力」
青葉真司容疑者の体力も回復傾向にあることから、事件から4年の歳月が経ちましたが、裁判が行われることとなりました。
36人の死者・32人の負傷者を出した、京都アニメーション事件。争点となるのは青葉真司容疑者の精神状態のようです。
検察側は
と、青葉真司容疑者に責任能力があったことを主張しています。
一方、弁護側は
今後は、
精神障害のせいで善悪を全く判断できないか、または判断したとおりに行動することが全くできない状態。
である心神喪失なのか
精神障害のせいで善悪の判断力または判断どおりに行動する力が著しく低い状態。
の心神耗弱(しんしんもうじゃく)なのかが重要になってくるそうです。
青葉真司容疑者 「やりすぎたと思っている」に反省しているのか
裁判が行われ、青葉真司容疑者は車椅子に乗って出廷していました。
裁判が始まり、検察官が起訴状を読み上げると青葉真司容疑者は、うなずきながら聞いていたといいます。その後
と起訴内容を認めたうえで、
と話しました。
こんなにたくさんの人がなくなるとは…?
この言葉に、“反省しているのか” と青葉真司容疑者を疑った人は少なくないようです。
どんな事情があれ、このような無差別殺人を犯した人が許される理由にはならないし、刑を軽くしては被害者や遺族が納得できないと思います。
世界中の人々を震撼させる大事件を被告はおかしながら、医療チームにより生かされた命です。
青葉真司容疑者には、自分の犯した罪を認めしっかりと罪を償ってほしいです。
京アニ事件 今後の裁判の流れは
事件から4年経ち初公判が行われました。
今後のスケジュールはどうなっているのでしょうか。
9月5日 初公判(裁判員裁判)
9月7日 被告人質問
10月23日 責任能力の審議(精神鑑定をした医師が証言)
11月下旬 量刑の審議1
2024年1月25日 判決
今後はこのようなスケジュールになっています。
青葉真司容疑者は、葛藤し苦悩しながらも懸命に治療に従事された沢山の医療従事者の方々に助けてもらっっています。
突然命を奪われた方々や、火傷の後遺症などで苦しんでいる被害者の方々、また遺族や家族の方々に、しっかりとお悔やみと反省の気持ちをあらわし、最期の日まで自分が奪った命に向き合いってほしいと思います。
亡くなった方々へ、心よりご冥福をお祈り申し上げるとともに、この事件が一日でも早く解決に向かうことを願います。
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