兵庫県加古川市で２００７年、小学２年の女児（当時７歳）が刺殺された事件で、無職の勝田州彦（かつた くにひこ）容疑者・45歳が再逮捕されました。勝田州彦容疑者は、別の女児への殺人未遂事件で逮捕されていました。
事件発生から十数年たった今なぜ勝田州彦容疑者は再逮捕されたのでしょうか。
勝田州彦容疑者の生い立ちや、両親が警察関係者であった家族構成・犯歴についてまとめました。
勝田州彦容疑者の犯歴
2007年、当時7歳の女児が殺害された事件で再逮捕された、勝田州彦容疑者。
勝田州彦容疑者が過去、信じられないような残忍な事件を起こしていました。
・2000年、兵庫県内で女児を殴るなど、暴行を加え、逮捕。その時は、10件を超す暴行の余罪を認めていた。
・2009年、兵庫県内で女児に暴行を加えて内臓から出血するほどのけがを負わしたとして逮捕。この時も5人の女児をすれ違いざまに殴っていたことがわかり、懲役4年の実刑判決を受けた。
・2015年、兵庫県姫路市で中学3年生の女性をナイフで刺し、逮捕。傷は肺にまで達するほど深く、懲役10年の実刑判決が言い渡されました。
いずれも、子供を狙い傷つけるという惨忍で許すことのできない事件です。
同じような手口で犯行を繰り返していた勝田州彦容疑者の生い立ちはどのようなものなのでしょうか。
勝田州彦容疑者 家族構成は「父親・母親・姉」
勝田州彦容疑者は
両親と姉の4人家族
ということが分かっています。
勝田州彦容疑者には、お姉さんが1人いて、10歳以上も年が離れているということです。勝田州彦容容疑者の両親も、遅くに出来た子供ということもあり、“クニちゃん、クニちゃん”と呼び、目に入れても痛くないほどの可愛がりようだった…と近所の住民の証言しています。
しかし、勝田州彦容疑者は、中学校3年生の頃から自分のお腹を刺すなどの自傷行為を繰り返すようになったそうです。
理由は “家庭内のストレス” とされていて、高校生になると、自傷行為に及びながら少女が血を流す様子を想像するようになった…ということです。
家庭内のストレスには、勝田州彦容疑者の両親が警察官であったことが大きいと言われています。
勝田州彦容疑者の家族構成はどうなっているのでしょうか。
勝田州彦容疑者 家族構成「父親は兵庫県警の元警部補」
勝田州彦容疑者の父親は兵庫県警の元警部補です。捜査一課で働く、まさに現場で働く犯罪を追うエキスパートといえるのではないでしょうか。勝田州彦容疑者の父親は、兵庫県警を定年まで勤め上げ、退職後には「瑞宝単光章（ずいほうたんこうしょう）」を受賞。周囲からはとても信頼される人物だったそうです。
「瑞宝単光章（ずいほうたんこうしょう）」とは…
瑞宝単光章は、日本の勲章の1つで、瑞宝章の6つのなかで6番目に位置しています。公共的な職務の複雑度や困難度、責任の程度などを評価し、職務をはたし成績をあげた人に対して授与されます。受章者には消防団長、民生・児童委員、看護師長などが多い
ということです。
また、勝田州彦容疑者が、2000年に兵庫県内で女児を殴るなど暴行を加え、逮捕された際には近隣住民を一軒一軒回って、「私がしっかり監督します」 と頭を下げていたといいます。
このようなことから、勝田州彦容疑者の父親は、とても立派な人物であったことが分かります。
勝田州彦容疑者 母親は兵庫県警の元職員
勝田州彦容疑者の母親も、兵庫県警の元職員でした。しかし、勝田州彦容疑者の逮捕を期に兵庫県警を退職したということです。
息子の行いにより自分のキャリアが断たれる状況には複雑な思いもあったかもしれません。
勝田州彦容容疑者は、遅くに出来た子供ということもあり、“クニちゃん、クニちゃん”と呼び、目に入れても痛くないほどの可愛がりようだった…と近所の住民の証言しています。
勝田州彦容疑者が逮捕されたあとも、服役中の勝田州彦容疑者に漫画の差し入れをしていたそうです。母親は息子が可愛い…という話もよく聞きます。完全に見放すこともなく寄り添っていた母親の気持ちを思うといたたまれませんが、だからといって、このような惨忍な事件を犯した勝田州彦容疑者を許すことはできません。
勝田州彦容疑者 10歳以上年上の姉
勝田州彦容疑者者には、10歳以上年の離れた姉がいることが明らかになっています。
しかし、勝田州彦容疑者の姉についての情報は現在明らかになっていません。
幼い頃から仲が良かった
と、近所の住民からの証言もあるので、勝田州彦容疑者の性癖が生んだ犯罪に、姉は何を思うのか…。
勝田州彦容疑者の生い立ちは
家族4人で生活していた勝田州彦容疑者。その生い立ちはどのようなものなのでしょうか。
勝田州彦容疑者は
・兵庫県加古川市で高校生まで育ち、水泳が得意だったことから推薦で私立の男子高校へと進学します。特に非行に走ることも、荒れ狂ったわけでもなく、トラブルと呼べる問題は特になく、高校を卒業しました。
・高校を卒業した後は、アメリカへの短期留学を経験しています。アメリカへの留学は、短期だったこともあり現地での生活は明らかにされていません。
・短期留学を経て海上自衛隊へ入隊しました。しかし、入隊するも半年で除隊をしてし舞いました。除隊の原因は「いじめ」の問題があったとされています。厳しい海上自衛隊の訓練は過酷なうえ、いじめ問題があったことで長くは続けることができなかったのかもしれません。
その後、海上自衛隊を除隊後以降、勝田州彦容疑者の人生の歯車が少しずつ崩れていくことになるのです。その後
・郵便局
・組み立てや運送業
・現金輸送車の運転手
などの仕事をして行くも、どれも長く続かなかったようです。
勝田州彦容疑者 引きこもり生活へ
様々な職に就いた勝田州彦容疑者ですが、その後は引きこもりへと生活は変わっていきます。
そこで、アニメに興味を持ち歪んだ性癖が浮き彫りになっていきます。
高校生になると、自傷行為に及びながら少女が血を流す様子を想像するようになった…ということですが、アニメという2次元の世界に、現実ではありえないシチュエーションがぴったとハマったということでしょうか。
元警部補の父親は、勝田州彦容疑者に幼い頃から柔道を教えていたといいます。そのため、勝田州彦容疑者の腕は、一升瓶ほどの太さがあったとか…。
自分が強く力があることも、少女を襲うことに拍車をかけたのかもしれません。
勝田州彦容疑者には、然るべき判決が下ることを願います。
