姫路市の県立高校の卒業式で、髪型が「校則違反」という理由で3年生の男子生徒が体育館の2階席に隔離されました。
男子生徒は卒業式当日に髪の毛を編み込んだ“コーンロウ”で現れたのです。
学校側はコーンロウを“校則違反”として、男子生徒を体育館の2階席に座らせ、名前を呼ばれても返事をしないようにと伝えました。
髪型のせいで卒業式に参加できなくなった、とはなんともひどい話…と思いきや世間の声はそうではないようです。
この記事では、髪型をコーンロウにしたことで卒業式に出席できなかった男子生徒への世間の声をまとめました。
コーンロウ卒業式の高校は兵庫県姫路市の県立高校
卒業式にコーンロウで出席しようとした生徒が通っていた高校の名前はまだ明らかになっていません。
ニュースなどで分かっているのは兵庫県姫路市の県立高校ということだけです。
兵庫県姫路市には県立高校が13校あります。しかし、現時点ではコーンロウで卒業式に臨んだ男子生徒についても、ほとんど情報がありません。
しかし、SNS にはこの男子生徒が通う高校について目星が付いている人もいるようです。
コーンロウの高校どこか分からんけど姫路の県立高校って時点でだいたいどこか察するよね
“コーンロウ”というキーワードで、地元の人にはピンとくるような評判の学校なのでしょうか。
高校名は特定されていませんが、このようなコメントがでてくるということは、いずれ判明するかもしれません。
新しい情報が入りししだい、随時追記していきます。
兵庫県姫路市の男子生徒がコーンロウにしてきた経緯は
兵庫県姫路市の県立高校に通う男子生徒が、コーンロウで投稿してきた問題は、毎日新聞が28日に報道して明らかになりました。
男子生徒は卒業式の直前に、校則に反して髪が耳にかかっていたことなどから、3回にわたって髪を切るように指導されていました。
この高校の校則には、髪型について「高校生らしい清潔なもの」「目や耳、襟にかからない」という校則という項目があるということです。
「高校生らしい清潔なもの」「目や耳、襟にかからない」などは、どこの学校でもありそうな項目ですよね。
コーンロウは髪の毛を細かく編み込んだヘアスタイルです。コーンロウにすれば髪の毛が耳にかかることはないですね。
しかし、男子生徒はなぜ髪の毛を切ってくるではなく、コーンロウというスタイルだったのでしょうか。
兵庫県姫路市の男子生徒は米国ハーフでコーンロウは伝統的な髪型だった
男子生徒は日本人の母親と米国籍の父親を持ち、父親のルーツである黒人文化では伝統的な、ヘアスタイルといいます。
男子生徒の髪質は、巻き毛で横に広がりやすいだったといいます。
男子生徒は卒業式の前日に、自らのルーツや髪質を踏まえて美容室で髪を編み込みをしてもらいました。耳周りを編み込むことで、校則にある「耳に髪の毛がかからない」もクリアできました。高校生らしく、派手にならないよう美容師に相談し、染色や付け毛などはしていないといいます。
男子生徒の感覚では、米国籍の父のルーツでもあるコーンロウという髪型は伝統的で、校則もクリアしていて卒業式に出席しても問題ないという意識だったのでしょう。
男子生徒のコーンロウの髪型について学校側の対応は
男子生徒がコーンロウの髪型で登校したことで、学校側は卒業生用の席に着席することを認めず、他の生徒がいない2階席に隔離していたといいます。
さらに学校側は、男子生徒に名前を呼ばれても返事しないようにと念押しされたといいます。男子生徒は「式にいる意味がない」と考え、両親とともに式の途中で帰宅したということです。
県教育委員会は、男子生徒の髪型について「高校生らしい清潔なものかどうかは難しい」といいながらも、「日本の文化のファッションの一部にコーンロウが使われているので戸惑いがある」と困惑しているようでした。
コーンロウ男子生徒に「返事をしないように」は学校側の配慮が足りなかった
男子生徒に「名前を呼ばれても返事をしないように」と伝えたことは教育的配慮が足りなかったと学校側は認めています。
生徒のルーツについては「国籍は学校側もつかめず、想像するしかない。この髪形が自身のルーツであると説明してもらえればよかった。互いの思いが一方通行だった」と説明しています。
男子生徒は「卒業式を特別な日と考え、自分の髪質でも整って見えるようにした。ルーツを尊重してほしい」と話していたということです。
コーンロウ男子生徒 卒業式に参加できない事態について世間の声は
高校の卒業式に参加できなくなってしまった男子生徒に、世間は「可愛そう…」との声が多いのかと思っていたら、そうではなかったようです。
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