朝芽ちゃん発見で家族がコメント「そっと見守ってほしい」感謝の全文内容

9月23日に千葉県松戸市で公園に遊びに行ったまま行方が分からなくなった南朝芽(みなみ さや)ちゃん7歳。

警察・近隣住民のボランティアの捜索も虚しく10月3日に川で浮いている遺体を発見。DNA鑑定の結果、南朝芽ちゃんであることが確認されました。

朝芽ちゃんが見つかったことをうけ、朝芽ちゃんのご家族がコメントを発表しました。

この記事では、朝芽ちゃんが発見されご家族がマスコミ向けて発表したコメントを見てみたいと思います。

南朝芽さん発見で家族がコメントを発表

朝芽ちゃんが遺体で発見されて一日が経ち、朝芽ちゃんのご家族がコメントを発表しました。

1000文字を超える長文のコメントの中に、全力で捜索に当たってくれた警察への感謝、自分のことのように心配し積極的に朝芽ちゃんを探してくれたボランティアの方々、精神的なことなど細かなケアをしてくださった市の職員の方への感謝の気持が綴られていました。

さやは小さい頃から食べられる物が少ない子でした。

給食を食べることも大好きでしたが、家では好物の白ごはんと少しのおかずばかりを食べていました。言葉もほかの子に比べたら少ししか知りません。しかしさやは本当に邪気のない、たまらなく可愛い女の子です。

さやは自分なりに自分が生まれてきたこの世界のしくみを理解し、さまざまな物に少しずつ触れるようになり、またさまざまな人と接していく中で時に私共を笑わせたり、時に慰めたりしてくれました。さやは、小学校に通い始めて、まだ半年も経っていませんでした。大好きな電車ももっと乗りたかったでしょうし、車だっていつか運転したかったでしょう。行ったことがない場所、食べたことのないもの、見たことのない景色がたくさんありました。

さや、あなたがいなくなってから、たくさんの方々が何日もの間、眠れぬ夜にも私たちと一緒にあなたを探してくれました。行方不明になった日から2週間が経とうとしたとき、あなたが海に近い河口付近まで戻ってきてくれたと聞いた時は、家族の誰もが奇跡だと思いました。一度海に出たら、もう二度と会えることはないかもしれない、と覚悟を決めていたからです。

今回の発表を受けて、私共家族一同から、さやのためにご尽力いただいた皆様に心より感謝を申し上げたいです。ご自身の日常生活を投げ打ってでもさやの捜索に最大限にお力を貸してくださった方々や、私共の見えないところで心を痛め、さやの無事を祈ってくれた方々に、私共は本当に支えられました。懸命な捜索にあたってくださり、未だに残る疑問点を今も尚捜査してくださっている警察の方々、力強く細やかなサポートをしてくださった市の職員の方々、そして数えきれないほどの民間ボランティアの方々に、皆様のお心遣いに心から感謝を申し上げます。松戸市のみならず、隣接する市にも強固な協力体制をしいてさやの捜索に全力を注ぎ、激務の合間を縫って私共を訪ね何度も温かいお言葉をかけてくださった本郷谷市長には、家族一同、深く感謝申し上げます。

どうか、これから私共家族がさやを無事に見送り、時に振り返りながら日々を少しずつ前に進めてゆけるように、皆様にはそっと見守っていただきたいです。

改めまして、たくさんの心温まるご声援とお力添えに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

家族一同

南朝芽さん家族のコメントを読んで

朝芽さん写真

朝芽ちゃんが行方不明になって約2週間。ご家族の方の不安や心配は想像できるものではありません。どれだけ、心身ともに休まらない日々を過ごしていたかと思うと、心が痛みます。

悲しみの中 ご自身のことで精一杯でしょうにこのような思いやりのある コメントを発表されたご家族の方には尊敬の念でいっぱいです。

朝芽ちゃんが遺体で見つかるという、残念な結果でしたが無事家族のもとに戻れたことは何よりだったと思います。

小学校に入り、自分の世界がどんどん広がっていく中で、少し遠くの公園に行くことは朝芽ちゃんにとってとてもキラキラした冒険だったのかもしれません。

そんな子供の成長や好奇心をもっと伸ばしてあげたいと思う反面、昨今は他人の子供に声かけることが不審がられてしまったり…と、なかなか難しい世の中になってきていると思います。社会で子どもを見守る事が困難になっている用に感じます。

しかし、実際には家族のみで子どもを見守る事はなかな大変で、悲しい事故や事件は幾度と繰り返されています。

こんな悲しいことがおこらない世の中になればいいと願うばかりです。

子供の自立を見守るタイミングの難しさについて

この件に関して、お母さんが目を離したことに批判もあるかもしれないし、自分を責めているかもしれません。

子育てをしていくうえで、四六時中、目を離さずずっと一緒にいる事は正直難しいです。小学生にもなれば友達同士で遊ぶ機会もぐんと増えるます。1人でお友達の家に行ってしまうようにもなります。

いつ、子供の手を放すべきなのか。それは、個々の性格や周囲の環境によっても違うと思います。何歳になったら、何分なら…そんなことも悩みながら、期待や不安と葛藤しながら親子は育っていくのだと思う。

子供だって、ダメと言われていても興味があれば親の目を盗んでいろいろやってみたいと思うし、なぜダメなのかも分かっているはずです。そうやって自分の世界を広げながら、時には反省しながら成長していっているのです。

最終的には残念な結果になってしまったけれど、お母さんはどうか自分を責めず、お子さんとの思い出を大切にして、少しずつ前を向いていけたらよいと思う。

悲しみが癒えることは無いと思いますが、朝芽ちゃんのご家族が時間と共に心穏やかに過ごせる 日が来ることを心から願っています。

朝芽ちゃんのご冥福をお祈りします。

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