青森ねぶた祭りの暴力動画は誰なのか「顔画像やインスタ特定」

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2023年8月6日に行われた“青森ねぶた祭り”の動画が話題になっています。

青山青年会議所の山車(だし)をひく、曳き手(ひきて)を扇子や平手で殴る、暴力行為が映された動画です。

激しく何度も曳き手の男性を叩き、暴力を振るっている犯人は誰なのでしょうか。

名前や顔画像、インスタアカウントを調査しました。

青森ねぶた祭りで暴力事件 問題の暴力動画

青森ねぶた

ねぶた祭りといえば、青森県の各地で行われているお祭りです。

そんな中でも特に三大ねぶた祭りと呼ばれているのが、「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多(たちねぷた)」の3つです。

今回、問題になっているのが“青森ねぶた祭り”です。

ねぶたを誘導する、扇子持ちの男が山車を操る曳き手を、扇子と平手で殴る様子が映された動画がSNSで拡散され話題になっています。

こちらが、実際の動画です。

動画では、曳き手の頭を扇子や平手で、何度も殴る様子が映し出されています。かなり白熱している様子が伝わってきます。

現在、犯人とされる男性の実名などは報じられていません。

青森ねぶた祭りで暴力の原因はなにか

ねぶた祭り

青森ねぶた祭りで暴力行為に及んだのは、青森青年会議所のメンバーということが分かっています。

青森青年会議所によると、暴力行為を行ったのは、

運行支援担当の成人男性2人
(会員1名、ボランティアスタッフ1名)
と公表しています。暴力に及んだ理由は、
・直前でねぶたが障害物にぶつかった
・ねぶたの曳手6名(会員1名、ボランティアスタッフ5名)の気合を入れ直すためだった

と説明しています。

“気合を入れるためだった”とはいえ、人を殴る理由として到底納得できるものではありません。

大勢の人が見ている中で、テンションが上ってしまった…ということでしょうか。

全国から沢山の人が訪れるほど有名な“青森ねぶた祭り”。

近年では写真だけではなく、一般の人でも気軽に動画を撮り、SNSで拡散できる時代です。現地に行けない人も、その場の雰囲気を味わえる点ではありがたいことですが、このような暴力事件のような事実が広がってしまうと、非常に残念に思います。

青森ねぶた祭りは、昔から続く伝統的な祭りです。こういった歴史あるお祭りでは、体育会系になりやすいのかもしれません。

お祭りには、当日までの準備や、仲間との協力もあり、熱い思いが込められることも分かります。しかし、暴力は今の時代にはそぐわないし、良くないことです。

お祭りの時は、準備段階から盛り上がり皆んな一丸となれるので現代に合った行動になることを願います。

青森ねぶた祭りで暴力 青年会議所が謝罪文

今回の、青森ねぶた祭りの暴力動画の拡散について、青森青年会議所が謝罪文を発表しています。

青森青年会議所の謝罪文

SNS上で、運行支援担当者がねぶたの曳手をうちわ及び平手で殴打するような動画が拡散されていることが判明いたしました。

事実確認したところ、8月6日の運行中に、運行支援担当2名(会員1名、ボランティアスタッフ1名)が直前でねぶたが障害物にぶつかった事から、ねぶたの曳手6名(会員1名、ボランティアスタッフ5名)の気合を入れ直すという気持ちで行ったということでした。しかし、この行為は決して許されないものであったと認識しております。

青森青年会議所サイドも、今回の暴力行為がいけないことであったという認識があったようです。

市民の皆様、青森ねぶた祭を観覧していただいた皆様、そして運行関係者の皆様に不適切な行動をお見せしてしまったことに運行団体として深く反省し、心よりお詫び申し上げます。

と締めくくっています。

ちなみに、暴力があった当事者には謝罪もしていて、すでに和解が成立しているということです。

2024年ねぶた祭 青森青年会議は自粛を発表

青森ねぶた祭り暴力犯人の処分について

今回の、曳き手に対しての暴力行為があったことを受け、青森青年会議所は、2024年のねぶた祭への参加を自粛すると発表しました。

さらに、

暴力行為があった会員の除名処分
ボランティアスタッフとの関わりを断つ

と発表しました。

2024年のねぶた祭りの参加を自粛することで、青森青年会議所の運行を見直す時間に当てたい…と今後について発表しました。

お祭りの現場では、熱気とギャラリーがたくさんいることでテンションがあがって行き過ぎた行為になってしまうこともあるかもしれません。

しかし、暴力が許されるわけではないので、この自粛期間中により良い方向になることを望みます。

青森ねぶた祭りで暴力の扇子持ちは誰?

青森ねぶた祭りで暴力を振るった扇子持ちは2人ということです。

そのうちの一人がSNSで特定されていました。

暴力犯人顔画像

手には扇子も持っていて、髪型や背格好も似ているので本人の可能性が高いです。

この男性のインスタグラムも掲載されていますが、現在は既に削除されてます。

しかし、青森ねぶた祭りで 暴力を振るった男性と特定できるものではありませんので、情報の取り扱いにはお気をつけくださいませ。

批判の矛先はねぶた師・立田龍宝さんへも

ねぶた師。立田龍宝さん顔画像

この、ねぶたの曳き手に対しての暴力行為の動画が拡散されると、青年会議所には全国からの講義がたくさん寄せられたそうです。

しかし、その批判は青森青年の大型ねぶたを制作してきた、ねぶた師・立田龍宝さんにも批判の矛先が向けられた…というのです。

ねぶた師・立田龍宝さんは

グサッときました。ねぶた祭終わって数日後でしたから。私じゃないのになというのが正直なところ
と、ショックを受けています。
批判の中でも、立田龍宝さんが心を痛めているのは

「ねぶたを見る気になれない」

という言葉です。

地元の人達にとって、思い入れがある伝統あるお祭りの青森ねぶた祭りで明らかになった暴力行為。 もちろん、壮大で美しいねぶたを制作するねぶた師の人たちも同じ思いです。

立田龍宝さんは

このねぶたを返してほしいというのが、一番の思いです。返ってはこないけど。(祭が)再興する年、ねぶた師となって11年目の新たなスタートの年に、いいタイミングで作れればと選んだものが最後、グジャグジャになってしまった

と、語りますが、励みになる言葉もあるといいます。

「これからのねぶたも楽しみにしています」

この一言が、ねぶた師・立田龍宝さんを始め、青森ねぶた祭りを盛り上げてきた運営スタッフの方々、スポンサー企業などの心の支えになっているといいます。

悪いのは暴力行為をした2人なのだから、また壮大で美しい青森ねぶた祭りを作り上げてもらいたいと思います。

昔から続くここにしかない伝統文化、この先もずっと受け継いで守っていって欲しいので、どうか悪い慣習を見直して欲しいと切に願います。

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