スシローペロペロ事件の少年に損害賠償6700万円「一生かけてギリ払える金額か」

回転ずしチェーンのあきんどは、スシローペロペロ事件の少年に、約6700万円の損害賠償を求めて提訴しました。

岐阜市内のスシローで、高校生が卓上の醤油差しの注ぎ口や湯呑みをペロペロと舐める動画が拡散した事件。少年は実名や学校も特定され、退学に追い込まれるなど「ネット死刑」の制裁を受けました。

損害賠償6700万円は、父親・母親とギリ払える金額なのか…。その金額についてまとめました。

スシローペロペロ事件 少年に約6700万円の損害賠償を求める

高井十蔵顔がそう

回転寿司チェーン“あきんど”は、スシローペロペロ事件の少年に、て約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました。

今回の事件においては、

  • スシローが備品を買い替えた
  • 店内の設備を掃除した
  • 店舗のスタッフや社員が対応に追われたこと

等により、スシロー店舗に生じた費用が、賠償責任(民事責任)の対象となると考えられます。

スシローの全国総店舗数の642店舗(2023年5月現在)全店に、上記の対策をしなくてはならないとなれば、かなりの時間と労力が必要になります。

何より、お客様の信頼を取り戻すために、備品の管理や、システムを変えなければいけなくなると膨大な金額が必要とされると思われます。

今回の騒動で、この6700万円という金額が妥当なのかどうか…意見が分かれるところかもしれません。

スシローペロペロ事件とは何があったの

“スシローペロペロ事件”とはどんな事件だったのでしょうか。

スシローペロペロ事件の少年は、岐阜県に住む17歳の高校生でした。少年は

  • 卓上においてあるしょうゆボトルの注ぎ口をなめる
  • 備え付けの湯呑みをペロペロとなめてもとに戻す

といった迷惑行為の動画をSNSで拡散したものが、またたく間に広がり話題になりました。

備え付けの共有のものに、直接口をつけ舐め回したりした様子を動画撮影した様子は、衛生的に問題視され、「自分が行った店舗でも同じことがあったのではないか…」「気持ち悪い…」との理由から、一時はスシローだけではなく外食業界全体の客足が激減しました。

もしも、他人が舐め回した湯呑でお茶を飲んでいたら…と考えるといい気持ちはしませんよね。この動画雅きっかけで外食を控えるようになった人が少なくないのも分かります。

現在は、セルフサービスが売りのどの業態も、衛生管理を徹底しているところばかりなので、以前よりかは不安は少なくなりましたね。

しかし、この事件で多くの人が外食に対して不安を覚えたことには間違いはありません。

スシローペロペロ事件 犯人の少年の現在は

高井十蔵顔画像

スシローペロペロ事件の犯人は、岐阜県に住む高校2年生でした。

迷惑行為の動画が拡散されると、すぐさま少年の通う高校名や本名が特定され晒されました。少年の卒業アルバムの写真もネットに公開されてしまいます。
少年が通う岐阜県の工業高校には毎日のように取材陣雅訪れ、クレームの電話が鳴り止まなかったといいます。
スシローペロペロ少年は、『周りに迷惑はかけられない』と自主退学をしたとの噂も流れています。
少年の自宅もすぐに特定され、連日取材陣が訪れていたようです。スシローペロペロ少年の母親は憔悴して謝罪を繰り返しており、罪を償っていくと発言していました。
しかしこの時の、スシローペロペロ少年は「こんなことくらいで…」と反省の色はみられませんでした。

スシローペロペロ事件 6700万円の損害賠償を請求されるのか

はてな

スシローペロペロ事件でスシロー側が提示した金額は6700万円でした。この金額に

請求であって実際この通りの判決出るわけじゃないのになんで騒いでんの?

とのコメントも少なくありません。

過去にも、バイト店員が販売用のアイスケースに入った姿を写真撮影したりと“バイトテロ”と呼ばれる行為が多発しました。

過去の事例から、このような迷惑行為で店の営業利益を損ねたときの損害賠償金の相場は、100〜200万円が妥当と言われています。

6700万円満額での請求はないのかもしれませんが、外食業界に与えたダメージを考えると、模倣犯や再発防止の意味も込めて、然るべき金額で対応してもらいたいものですね。今後の展開に注目が集まります。

スシローペロペロ事件少年の母その後 「憔悴して別人のよう」

人物

スシローペロペロ事件発覚当初は、ネット上で少年に対する過剰な批判を諫める声も少なくありませんでした。そんな世間の厳しい意見を受けて、少年の母親は「悪いのは私たちなので。それはもう悪いことをした結果なので、それは仕方ないことだと思っています」を申し訳なさそうにひたすら謝罪していました。

少年の家の近隣住民は

「お母さんはものすごくきれいな人だったんですが、それがこのひと月ほどで、げっそり痩せてしまって……。顔色も悪いし、やつれて別人のようになってしまって。もう憔悴してきってるのよ」

と、きれいと評判だった少年の母親が、憔悴して別人のようになってしまったと証言しています。

莫大な損害賠償請求は、憔悴する家族にさらなる追い打ちをかけることになりそうです。

仮に少年の家族が。自己破産をしたとしても支払い義務が残る可能性は十分にあり、少年とその家族は先の長い人生において何年もかけて返済していかなければならないのです。

しかも返済のために働くとしても、雇用してくれる企業を見つけるのも苦労することが予想されます。少年もこの先、進学や就職も難しくなるかもしれません。

少年が未成年であれば両親が代わって責任を負うことになるでしょうし、まだまだ心労を抱えた生活が続きそうです。

あきんど 損害賠償6700万円取り下げ「調停が成立

あきんどは、岐阜県の少年に約6700万円の損害賠償を求めていましたが、大阪地裁で調停が成立し、終結しました。

“調停の成立”とは

対立する両者の間にはいって、両者の妥協点を見いだし、争いがやむようにすること。

で、第三者が入り話し合いで解決した…ということです。

少年は、実名を晒され十分に社会的制裁を受けたと思います。

軽い気持ちでやったことが、こんなにも大きな問題になるなんて思っても見なかったのでしょう。

実名も顔写真も、通っっていた高校まで晒され、この先就職など困難なことが多いかもしれませんが、少年にはしっかり反省してこれからの人生と向き合ってほしいと思います。

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